乳幼児健診とは
早期に病気や発育・発達の妨げとなる要因を見つけることなどが乳児健診の目的ですが、そのほか赤ちゃんの栄養状態の確認や育児相談にも応じます。そのため、保護者の方が日頃から気になっていることを医師に相談できる良い機会にもなっております。育児上の悩みや気になることなどもご相談ください。
西宮市の乳幼児健診
西宮市では、市内在住の乳幼児を対象にした健診として、「4ヵ月児健康診査」、「10ヵ月児健康診査」、「1歳6ヵ月児健康診査」、「3歳児健康診査」を行っています。 実施方法としては、指定日時に指定会場で行う健診(4ヵ月児健康診査、1歳6ヵ月児健康診査、3歳6ヵ月児健康診査)と、当院で行う10ヵ月児(生後10ヵ月から11ヵ月になる月中)健康診査があります。該当者には個別通知されます。費用は無料です。それ以外の月齢、年齢で健診をご希望の方は自費にて承りますのでお問い合わせください。
西宮市の乳幼児健診についての詳細は 「西宮市」のホームページをご参照ください。
弱視について
弱視とは、「視力の発達が障害されて起きた低視力」のことで、眼鏡をかけても視力が十分でない場合をさします。弱視は、早期発見することで治療可能なことがほとんどです。
人間の視覚の成長は、1歳半ごろにピークに達し、8歳ごろまでに消失すると考えられています。視力の成長は、他の成長と同じくいつかは止まり、感受性期を過ぎると治療に反応しづらくなります。そのため早期に治療を開始するほど、治療に反応して視力が改善していきます。(5歳までに弱視の治療を開始することが望ましいとされています。)
わずか10秒で目の検査を
当院ではウェルチ・アレン社の「スポット ビジョンスクリーナー」という視力検査機器を導入しております。本機は、生後6ヶ月以降のお子様の眼に近視、遠視、乱視、斜視などがないかを10秒ほどで検査できます。
1メートル離れて測定しますので、痛みや接触はありません。
弱視は早期発見し適切な治療や訓練を行うことで、ほとんどの場合で予防することができます。
乳幼児健診のよくあるご質問
乳幼児健診は大切?
例えばアメリカでは2歳半までに12回、それ以降は毎年1回、21歳になるまでの健診が実施されています。これは役割として「健康であることの見守りを行う」ことであり、健診以上の意味が含まれています。隠れた病気の発見だけでなく、予防医学、また安心して子育てできるようにサポートすることも乳幼児健診の重要な役割になります。
何を評価しているのですか?
例えば4か月健診では首のすわり、あやしたら笑ってくれるのか、体重がしっかり増えているか、などを評価します。年齢ごとにできることが増えてきますので、もし発達が遅れていた場合は、それが個性の範囲内で許容されるものなのか、または何らかの病気を疑って詳しい検査が必要なのかを評価します。
ご両親へのお願い
子育てに何らかの不安をお持ちの場合は、遠慮なくご質問ください。安心して子育てをしていただくサポートをすることも重要な健診の役割です。家庭での様子は短時間の診察時間内ではわかりません。何気ない質問が診療、診断にとても重要になることがあります。その場になると、相談したい内容を忘れてしまい、健診後に後悔することも少なくありません。まとめておけば、自分でも状況を把握できる上に、健診もスムーズに進み、赤ちゃんの負担も減るのでおすすめです。質問リストをぜひ作成してきてください。