院長ご挨拶
院長 橋村 裕也
はじめまして。はしむら小児科院長の橋村裕也と申します。 開業医だからこそできる地域に根ざした医療を提供します。こども達の健やかな成長・発達をご家族と一緒に支え、皆さまが心から頼れる身近な「町のお医者さん」としてお役に立てるクリニックを目指します。 どんな些細なことでも結構です。お子様に関する悩みごとはお気軽にご相談いただければ幸いです。
院長 橋村 裕也
当院が目指す診療所は?
当院近辺は、転勤の多い方や若いご家族が多く住まれています。そのため、近くに頼る実家や知り合いも少なく、子育てや病気のことを教えてくれる年上の方との交流もあまりありません。だからこそ私の診療所は、困ったときに頼れる暖かい場所でありたいと思っております。子育てで悩むお母さんが、病気のことを相談できるような環境を作ります。また、来院しやすいようないろいろな工夫をしています。例えば予防接種/乳児健診の受診時間。隔離室を設け、予防接種/乳児健診専用の時間以外でも受け付けます。お母さんが働いている場合でも、柔軟な受診時間の調整ができるように意識します。土曜の午後も、診療、予防接種、乳児健診を平日同様に行っています。また、当院は西宮ガーデンズ別館駐車場と直結しており雨にも濡れませんし、院内はベビーカーで移動できます。少しでも来ていただきやすい環境を整えます。
診察で意識していることは?
ホームケアのサポートを充実させます。適切なホームケアは子供の病気の症状を緩和します。病院で医師から説明を受けても、家に帰ってみたら実際はどうしたらいいのかわからない、という経験をされて方はいらっしゃるのではないでしょうか?当院は診断するだけではなく、今後どのような状態が予想されるか、その時の家庭内での対応、どうなれば再診すればよいのか、などを具体的にお伝えするように努力します。多くの病気は決して怖いものではありません。知っておくこと、理解することで、そういった不安は軽減され、子供の症状緩和につながります。
診察時に子供への対応で気を付けていること
暖かい雰囲気であることを意識します。私も含め、スタッフの接遇、インテリアも明るく親しみやすいように意識しています。また診察時は子供の年齢や個性を考慮しながら、臨機応変に対応します。例えば予防接種や検査。理解できる子はその必要性を時間をかけて説明し納得してもらってから検査をしますが、低年齢や長時間じっとしているのが困難なこどもに対しては短時間に済まして、あえて診察室での滞在時間を短くするようにしています。ただこういった子は、診察室を出たあとは「頑張ったね!」とたくさん褒めてあげてください。
医師を志したのはなぜ?
私は医師になるつもりは全くなかったのですが、中学生の時、阪神・淡路大震災を経験して考えが変わりました。当時、神戸市東灘区にあった家は半壊し、私は体育館で避難生活を送りました。近隣の家々、住民の方々は、それはもう大変な状態でした。そのような中、「医師はいませんか?」という切実で悲痛な声をたくさん聞きました。そして、懸命に救援にあたる医師や医療従事者の方たちの姿を目の当たりにしました。自分も将来、医師として人を助けると決意したのはその時です。小児科を選んだのは大学に入ってから、子どもの病気を治すことにやりがいを感じたからです。子どもの未来を守りたいと思いました。大学卒業後は、小児救急で勤め、その後新生児医療についても学びました。
腎臓病を専門としようと思ったきっかけは?
学生時代、腎臓疾患を理解するのがとても苦手でした。少しでも知識を増やそうと勉強を重ねていくと、腎臓は奥が深くて面白いと感じるようになっていき、苦手が高じて専門になりました。腎臓の検査で皆さんになじみがあるのは、学校での尿検査だと思います。その検査で異常が出て、腎臓の病気に気づくというパターンが多いです。小児で腎臓を患っている患者の数は、他の症例と比べるとそれほど多くはありません。しかし、それと同時に、腎臓病の専門的知識がある小児科の医師が少ないというのも事実です。そのため、早い段階で適切な治療が受けにくい。私は、そのような現状を変え、将来、お子さんや親御さんが大変な思いをしないように頑張りたいと思いました。
おねしょなのか夜尿症なのか、まずは判断が難しいと思います。違いは年齢と頻度です。一般的に、5歳以降で月1回以上のおねしょが3ヵ月以上続くと、夜尿症の診断がつくことが多いです。小学校高学年まで続く子もいて、自信をなくしてしまうこともあります。そのため、まずは相談できる医療機関を探して、相談してください。夜尿症の治療の基本は生活制限です。夜の水分の摂取を減らすことから始めて、薬を使うかどうか決めます。当院では、腎臓の奇形の有無などを調べる超音波検査なども実施しています。薬自体は飲みやすく、寝る前に口の中に入れるだけで、飴を舐めるような感覚です。ただ、すぐ治るわけではなく、変化を感じられるようになるまで時間がかかりますが、少しずつ夜尿の頻度は減っていくでしょう。そうして、子どもに成功体験をつけてあげることで、改善へとつなげていきます。
開業しようと思ったきっかけは?
開業する前は愛仁会の高槻病院に勤務していました。その時に、子どもが入院することはとても大変なことだと痛感しました。共働きの夫婦も増えている中、親が常時、子どもに付き添うのは、簡単なことではありません。子どもにとっても精神的なストレスは大きく、これまでの生活が一変してしまいます。しかし、入院するまでに適切な治療に出会っていれば、そのような大変さも回避することができるのではと思いました。病気が初期の段階で、病状を判断して治療を行うのは町の診療所の役割です。自分自身がその最前線の場所で適切な判断をして、患者さんの負担が少なくなるような治療を提供し、場合によっては適切な医療機関へ導きたい。そんな思いが次第に強くなり、開業に至りました。
当院ホームページにアクセスされた方へのメッセージ
地域の皆さんに、適切に医療を提供するのはもちろん、ホームケアや正しい医療知識についての情報発信も積極的に行っていきたいと思っております。百貨店でのイベントなどを活用して、必要な方に必要な情報が届くようにしていきたいと思っています。また、当院では土曜日の午後も診療をしているため、遠方から来られる方もいらっしゃいます。地元だけではなく、広い地域での医療貢献にもつなげられているようでうれしく思っています。親御さんにお願いしたいのは、相談できる医療機関を見つけることと、ご家庭でのホームケア。重症化を防ぐには、ご家庭での対策が欠かせません。どんな些細なことでも、気になったことがあれば、まずは相談にいらしてください。皆さんが相談に来やすいように、私もいろいろな垣根を低くしていきたいと思います。
経歴
- 2003年
- 関西医科大学医学部 卒業/医師免許取得
- 2003年
- 神戸大学医学部付属病院小児科入局
- 2004年
- 六甲アイランド病院小児科
- 2005年
- 愛仁会千船病院小児科
- 2007年
- 神戸大学医学部附属病院小児科 医員/神戸大学大学院医学系研究科医科学専攻(博士課程)小児科学 入学
- 2010年
- 神戸大学医学部附属病院こども急性疾患学講座 特命助教
- 2011年
- 神戸大学大学院医学系研究科医科学専攻(博士課程)小児科学 卒業
- 2012年
- 兵庫県立こども病院小児科
- 2012年
- 愛仁会高槻病院小児科医長 2017年より小児科部長
- 2018年
- はしむら小児科 開院
所属学会
- 日本小児科学会
- 日本小児科医会
- 日本腎臓病学会
- 日本アレルギー学会
資格
- 医学博士
- 日本小児科学会 小児科専門医
- 日本腎臓学会 腎臓専門医
- 厚生労働省 子どもの心の診療医
受賞歴
- 神戸大学医学部小児科学教室同門会学員学術論文賞 原著部門
- 小児腎臓病学会 森田賞 原著部門
- The 7th Congress of Asian Society of Pediatric Research Young Investigator Award
- The 11th Asian Congress of Pediatric Nephrology Young Investigator Award
- Top Oral Abstracts by Trainees for the ASN Kidney Week 2012 Annual Meeting
メディア出演歴
頼れるドクター 神戸阪神版 2020-2021版
頼れるドクター 神戸阪神版の【巻頭企画】・【私と家族の頼れるドクターたち・わが家の「idoctors(アイドクターズ)」紹介します。】に選んでいただきました。
「病気スコープ」に執筆した記事が掲載されました。
リビング阪神2019年4月19日号
「頼りになる地元のドクターQ&A」に掲載されました。